社会が苦手な人の特徴

社会が苦手な人の特徴は社会という科目が暗記科目だと思っている点です。


もちろん暗記科目にはちがいないのですが、「暗記だからただ覚えれば良い」と
思っているとなかなか成果を出せません。

なぜでしょう?


暗記が苦痛でしかないからです。

興味がないことを覚えるのは、人間、苦痛なのです。

一方で、好きなことだったらいつまでも夢中になれるし、細かいことまで覚えていられるものです。

例えば、鉄道マニアの人がいたとします。、写真で車両を見ただけでどの路線の何という車両で年式はなにかなど、その人は細かくいえるでしょう。
寝る間も惜しいくらい鉄道のことが好きだからです。

 

これがきらいなことや興味がないことを覚えろと言ってもなかなかそういうわけにもいきません。

つまり、社会が苦手な人というのは、社会に興味がない人、社会を好きでない人、なのです。

いっぽうで、社会に興味がある人、社会好きな人はといえば、はじめて知らない土地に行ったら地図帳で場所を確認したり、テレビ番組で歴史や地理の番組を見たり、常日頃から社会に関心を持って接しています。

 

こういう人たちにテストできそって勝てるわけがありません

ではどうすればいいのでしょうか。
社会に興味を持てればいい、好きになればいいということになりすが、なかなかそういうわけにもいきませんね。

興味は持てないまでも、少なくとも興味を持つきっかけになるような勉強法はあるはずです。
それは用語をこまぎれに丸暗記するのではなく、意味のあるものとしてとらえるということです。この意味のあるものとしてとらえることが非常に重要になってきます。


社会が苦手な人に限って、「西南戦争・リアス海岸・三権分立などなど・・・」といった言葉を細切れに暗記しようとします。

 


実は効果的な勉強法はこの反対で、言葉と言葉をつなげていく作業をしていくことにあります。

1917年、第一世界大戦中のさなか、ロシアでレーニンがロシア革命をおこします。これは社会主義の革命だったので各国はそれに反対して兵を送ります。
シベリア出兵です。日本もシベリアに兵を送るんですが、これに乗じて商人が米の買い占めを行い、コメの値段が高騰。米騒動がおこります。
米騒動がおきた結果、時の内閣が責任をとってやめて、本格的な政党内閣である原敬がでてきます。

このように「ロシア革命→シベリア出兵→米騒動→原敬」全てはつながりがあり、ストーリーがあるのです。

社会を一つの流れとしてとらえていくと、そこには面白い発見があることに気づくはずです。



まとめるとこうなります。

社会が苦手な人は、社会に興味を持てるような工夫をすること。
そのためには、一度「暗記科目」という考えをとりはらって、興味を持てるようなアプローチをする。
用語と用語のコマ切れな丸暗記作業ではなく、用語と用語つまり、点と点をつないで線にする。ひとつの流れにする。さらに線と線を紡いでひとつの作品へと仕上げていく。そんなイメージです。

心の中に社会という作品を作るのはあなた自身なのです。