自動計算サイトを作ってみました

今回は偏差値の正しい使い方について話してみたいと思います。

本題に入る前に、紹介ですが、テストの得点と平均点を入力しただけで、そのテストの大まかな偏差値を知ることができるという自動計算サイトを作ってみましたので、興味がある方は、リンクを貼っておきますので、ご覧になってください。

偏差値自動計算サイト


偏差値についての誤解

本題に入ります。
あなたは「偏差値」という言葉から何を連想するでしょうか。
あの人は偏差値いくつの高校に行ってるだとか、あの大学は偏差値いくつだからどうだとか、偏差値偏重主義という言葉に代表されるように、偏差値という言葉はあまりいい意味で使われていない印象があるかと思います。

その一方で学力を測る上で偏差値はなくてはならないのも事実です。
偏差値は使い方次第では、非常にすぐれた道具になります。

ですが偏差値については多くの人が、誤解しています。

偏差値は人との能力の差をひけらかすために使うものではないです。
偏差値がいい学校に行っているからあの人は優れているとか、またはその反対だったり、あたかも偏差値がその人の評価につなげるような風潮がありますが、それはあくまでもその人の一面を語っているに過ぎない。それは偏差値のあやまった使い方ということになります。


偏差値の正しい使い方

では偏差値の正しい使い方とは何でしょう。
偏差値は人との比較ではなく、自分自身の成績の指標として使うことに持ち味があります。

具体的な話をしていきます。

例えばある人が500点満点中、350点が合格点の学校を目指していたとします。
この合格点350点はどこからくるのでしょう。おそらくですが、過去5年間や10年間の合格平均点からわりだしているのだと思われます。あるいは去年や一昨年の点数が何点だったからとかなのかもしれません。それともイメージとして350の学校と言われているのかもしれません。
じつはこの「合格点」というのが曲者で、合格点は出題された問題の難易度で毎年変動します。それでわかりやすく、極端な例としてその学校の去年の合格点が320点、一昨年の合格点が380点だったとします。それでAさんが自分の実力をはかるために、2年分の過去問を解いたとする。
それで去年320点だったときのテストを解いた結果340点で、一昨年の380点だったときのテストを解いた結果が360点だったとたらどうでしょう。

「この学校の合格点は350点」というイメージが先行していると、去年の340点を見て「だめかも」と思い、一昨年の360点を見て「いけるかも」とおもうことでしょう。
合格点がかたや320点かたや380点だとわかっていたとしても、です。

実際には各年度の合格点が公表されているでしょうから、このような不都合は生じにくいのですが、いずれにしても点数だけで実力をはかることは非常に不安定であいまいであることには間違いありません。

そこで偏差値の登場です。

Aさんの事例を偏差値に当てはめればどうなるか。
去年の平均点が240点とすればこの学校の合格偏差値は61となり、得点だけ見たら340点で合格点に足らないイメージですが、偏差値に直せば、Aさんは63とっていることになります。さらに一昨年の平均点が300点と高かったとしても、やはりこの学校の合格偏差値は61と変わらずですが、Aさんのとった360点は偏差値換算では58となり、「いけるかも」という感覚は間違っているということになります。

ここで注目したい点は、平均点の変動があったとしても、この学校の合格偏差値は61とほぼ変わっていないという点です。もちろん実際には学校の合格偏差値は多少の変動はあるものですが、よほどのことがない限り、ゆるやかに推移していきます。

ですので偏差値は、成績をはかるものさしとして、得点データよりも優れていることになります。

偏差値を有効活用することによって、目標とする学校に対しての自分の今の立ち位置がより正確にわかるようになります。


厳密な偏差値を知るには「標準偏差」という数値 (補足)

最後に補足の話ですが、
偏差値はそのテストの平均点、自分がとった得点、標準偏差の3つから割り出します。
平均点と得点はわかるとしても、この標準偏差がやっかいです。
厳密な偏差値を知るには「標準偏差」という数値が必要で、これには全受験者のデータがないとでてこないです。
正確な標準偏差をだすのはテスト業者でなければ、むずかしいということになります。
ですので、私の作成した自動計算サイトは一般的な標準偏差をもちいています。その点はご了承いただければと思います。
興味がある方は自動計算サイトで、得点と平均点を入力してみてください。そのテストの大まかな偏差値を知ることができます。

偏差値自動計算サイト
偏差値という優れた道具を使いこなして合格を勝ち取ってください。

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