計算ミスは凡ミスだから許される?

 今回は、計算ミスをなくす方法ということでお話ししていきたいと思います。
 皆さんは計算ミスをした時にどう言ってますか。

おそらく凡ミスをしたと言って、片付けていると思います。

凡ミスだから許されると。凡ミスだから仕方がないと。凡ミスだから次からは注意しようと。
 つまり計算ミスは注意力の問題だから注意さえ怠らなければ改善されると。

でも、これは間違っています!

凡ミスで片付けてしまっては、いつまでたっても根本的な解決にはならないです。

計算ミスはなくすことができる

計算ミスをするのにはするなりの理由があるのであり、正しいやり方で対処すれば計算ミスはなくすことができるのです。

最初に結論を言うと、計算ミスをするのは計算を頭でやっているからです。
えっ?どういうこと?頭でするのは当たり前じゃん、思った人もいると思いますが、ちがいます。
計算は頭でするのではなく紙でするものです。
少なくとも計算ミスが多い人にとっては、ですが。

どういうことか見ていきましょう。

たとえば、こういう問題ですが、一次関数の基本問題でよく見かけますね。

これを頭で計算する人は左の式のようにやってしまいます。
つまりこの人は xとy に数値を代入するのと、式を移行するという操作を同時に頭の中でやったから間違えたということです。

正しくは右の式ですね。
この場合、xとyの値を代入する前に、右と左の式を入れ替えてます。
この入れ替えるという作業を一手間加えるかどうかで、正答率は大きく変わってきます。
つまり、①右辺と左辺を入れ替えた式を書く②xとyの値を代入する。この2つのプロセスを手抜きをせずに「紙に書いて」やっているわけです。

 別の例で見ていきましょう。
これは分数式で間違える典型的パターンですが、これも何が良くなかったかというと通分と符号の分配を一度に頭の中でやろうとしたからです。
 計算に自信がない人は、書くべき途中式をきちんと書くだけで正答率がアップします。
一度、だまされたと思って実践してみてください。

どの途中式を書けば良いのかを確認することは、比較的簡単です。
テストや練習問題で自分が間違えたところを見ればわかります。
符号のつけまちがいなのか、移行の仕方なのか、分配するときなのか、注意深く分析すれば、自分の間違え方のクセがわかってきます。

間違いのクセを発見したら、その箇所は練習するとき、手抜きをせずに紙に書く。何度も定着するまで紙に書く。
そして、「もうだいじょうぶ」、と自身が持てるようになってはじめて頭で計算しても良い段階になるのです。

途中式の4つのパターン

ただ、ここで一つ注意点があります。
もちろんその人の計算力の段階にもよりますが、途中式には
①省略しても良い式
②省略しないほうが良い式
③省略してはいけない式
④省略しなければいけない式、の4つがあります。

①の省略しても良い式とは、個人差がありますが、計算力がある程度身についてきて、その人にとって計算を頭でやっても大丈夫な式ということになります。

②の省略しないほうが良い式と③の省略してはいけない式は、その人にとってのという意味です。計算をたまに間違えるのであれば②の省略しないほうが良い式、計算をよく間違えるのであれば③の省略してはいけない式ということになります。

で、問題は④の省略しなければいけない式です。

教科書や参考書の導入部分で、こういう書き方がされています。

で、たまに見るのですが、なんでもかんでも途中式を書こうとする人がいますが、この場合、矢印を付けたところの式は実際には省略しなければいけない式ということになります。

 つまり、どこを省略して、どこを省略せずに「紙に書いて計算するか」を自分なりにルールを決めていくことが大事なのです。


これに気づけば、おもしろいですよ。

 計算ミスをしたということは、それを改善するチャンスを得たということです。
計算ミスをした自分を、もうひとりの自分の目で分析してみてください。
「ああ、自分はこの箇所を頭の中でやってたんだ」という新たな発見がでてきます。

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