2020年度から大学入試センター試験にかわって、大学入試共通テストが実施

2020年度から今までの大学入試センター試験にかわって、大学入試共通テストが実施されます。
そこで今回は、今の中学生が数年後この新しい入試制度である大学入試共通テストに臨むにあたり、
どのような点に注意して勉強していかなければならないか、ということについてお話ししていきたいと思います。
今回の入試制度で大きく変わったことは、国語と数学で記述式の問題が導入されたことと、
英語では従来の「読む」「聴く」に加え「話す」「書く」の技能が評価の対象になってきたということです。

そこで今回は数学英語については別の機会で詳しく取り上げるとして、国語の記述についてお話をしていきたいと思います。


国語に記述問題が導入

国語に記述問題が導入されたということは、何を意味するのか。

一言で言えば、今までの知識を詰め込んで暗記する能力、つまりインプットする能力に加えて、 自己表現能力つまり、アウトプットする力が問われているということです。

今の中学校の国語の時間では、作文がこれに該当するのでしょう。ですが実際のところ作文に割り当てられる履修時間は年間を通じてどれくらいのものでしょう。
詳しくは知りませんがおそらく作文の勉強はほんのわずかなのだと思います。

他に文章を書く力が問われる場面があるとしたら、高校入試の問題や、入試で小論文や作文が出題される場合だと思われます。
毎年、受験指導をしていて思うことは、「書く力」は国語力の中でも別ものであるということです。
特に文章を書くのが苦手な生徒の国語の答案用紙で、そこそこ問題は解けているのに、最後の大問の作文の問題ができていないというのは、よくあるケースです。

これは国語に限らず、社会などにもあてはまります。最近の社会の問題の傾向として、グラフや資料を読み取ったりといった記述の問題が増えてきています。都道府県によっては配点の高い記述の問題を各大問ごとに入れているところもあるくらいです。
社会の暗記問題はよくできているのに、記述はほぼ空欄という答案を書くケースもよく見かけます。
昔から言われているような「社会は暗記科目だから」という勉強の仕方はもう通用しなくなってきているのです。


国語の記述問題は対策が必要

まして国語の記述問題となると、それなりの対策をとる必要が出てきます。

言い方をかえれば、ある程度の国語力がある生徒であれば、きちんと記述問題に対する対策をとっていけば、問題なくクリアーできると思われます。
つまり、文章表現力、記述力は訓練次第で高めることができるのであって、もし、今できていないのであれば、それは練習する機会がないからです。
要は記述の対策をきちんととるかどうかにかかってくるのですが、入試も差し迫ってくるとなかなか国語の記述問題に時間を割くのが難しくなってきます。
ですので、日頃から記述式の問題にとりくむことが必要なのだと言えます。


自己表現力などのアウトプットする能力が 重視

新しい大学入試制度で、記述問題などのアウトプットする能力が取り入れられたということは、その先の大学なり、また社会に出てから、そういうニーズが高まっているからにほかなりません。

大学の新入試制度にあわせて、記述力、自己表現力などのアウトプットする能力が、中学高校でも重視されるようになってくることでしょう。
今後ますます、記述力、文章表現力を問われる場面が増えてくると思われます
ですので、中高生のうちから、そうした練習をぜひともやってもらえればと思います。

まとめ

まとめるとこうなります。

2020年度から始まる大学入試共通テストは、国語や数学の記述式の問題、また英語の「話す」「書く」を要求する問題が新たに追加される。
それはどれだけ暗記できるかというインプットする能力だけでなく、表現する能力つまりアウトプットする能力がますます、今後必要とされる社会全体の流れから来ている。
国語に関して言えば、中高生のうちから、文章記述力を磨いておくことは大事なことであり、新しい大学入試制度に対応した能力を磨くことにつながると言えるでしょう。

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